はしのーと。

◇旅する絵描き実践録◇

100円と1万円の違いを説明できますか?

 

こんにちは、はしのです。

今回は息をするのと同じくらい私たちの生活で当たり前になっている、けれど日本人の98%は知らない「お金」の真実について解説します。

 

「お金」とは万人に共通する話ですが、だからこそ賛否両論別れるところでしょう。

 

――この世はお金じゃないよ。時間や仲間、お金じゃ買えないものもたくさんあるよ。

――でも、お金がなければできないことがあるよ。生活もできないし、旅だってできない。

 

この2つの意見を踏まえて統合すると、このようになるでしょうか。

 

世の中は「お金じゃない」

ではなく、

「お金だけじゃない」。

 

だから、お金とは私たちの生活に必要不可欠だが、決して全ての希望をかなえるツールではない。

私は、お金に対してはこんな立場をとっています。

 

よくやりたい仕事をするとか、人の役に立つ仕事をすることが美徳だとされますが、

誤解を恐れずに言えば、私はここには諸手を挙げて賛成しかねます。

 

つまり何が言いたいのかというと、

世の中はお金は必要ですが、すべてではないので、

稼ぐという意味においては合理性を追求しています

 

つまり、(稼ぐという意味において)非常に効率は悪いけれども人のためになる仕事をするよりは

必要な資本はサクッと回収し、資本主義のルールに縛られない自分にしかできないことを社会に還元する

 

方が、私は合理的で自然だと考えています。

ですので

 

 

 

 

■経済的に豊かになるという言葉の本質は、少なくとも「雇われ」ではないでしょう

 

 

 

それは、雇われの身である以上、本当の意味での安定性と堅牢性を兼ね備えた資産を構築することは困難であるからです。

 

 

会社が社員の引退後の生活に責任を持つという考えや、政府が公的年金で足りない分を補ってくれるという考えは、いまではもう通用しない。

『金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント』 2013 ロバート・キヨサキ氏 p.74

 

 

 

右肩上がりの産業社会であれば、雇われでも生涯食べていける保証はありましたが、

情報社会の今日では雇われの仕事は既に多くの危険にさらされています。

 

 

ロボット産業の影響によるリストラや倒産などのリスクを考えれば、

公務員だから、福利厚生がしっかりしている会社だからなどと言って、

他者や他社に依存するあり方を選んでいてはいつまでたっても自立は出来ないと思います。

 

 

第一に必要なのは知識武装でしょう。

 

 

 

「そもそも、お金ってなんだ?」

 

 

 

望む望まないにかかわらず、私たちは資本主義社会に生きています。

しかし空気のように当たり前の存在であるお金のことを、義務教育では何も学んできませんでした。

経済的に豊かになりたいというのに、そもそもお金が何たるかを答えられなければ木を見て森を見ずの状態と同じです。

 

 

 

 

・なぜ私たちは10円玉や100円玉のコインと、1000円札、10000円札の紙幣といった、素材の異なるお金をもっているのか?

 

・なぜ、国は借金を背負っているのか?

 

 

 

こういった素朴な疑問に、答えられる人は意外と少ないです。

 

 

「金融システムを理解することで、世界がフラットに見えるよ」 

世界50都市以上を移住して暮らしている友人は言いました。

 

 

If the story dosen’t make sense follow the money.

(話のつじつまが合わないのなら、お金の流れを追いなさい。)

 

 

 

 

■お金とは何か?

 

 

 

 

一言でいえば、お金とは共通価値です。

 

それは誰もが信用している交換媒体であり、その物質は時代とともに変化してきました。

 

魚、穀物、家畜、人力、貝殻…。

 

これらの物質を人々は交換し合い、生計を立てていましたが、細分化できない・長期保存が出来ないなどの問題点から

 

中央集権のシステム(国家)ができてからは、国家の信用を基にコイン(金貨)が国で作られ、使用されるようになります。

 

 

🌸

 

 

ここまでは義務教育でも習いますが、問題はここから。

私たちが当たり前のように使っている

100円玉(コイン)と、10000円札(紙幣)が全くの別物である、

ということはあまり知られていません。

 

 

 

少し考えていただきたいのですが、二つの大きな違いは

 

①金銀銅をつかったコインは原価がかかる(生産に際限がある)

②紙やアルミを使った紙幣には原価がかかっていない(際限なく生産できる)

 

ということ。

 

 

 

10000円札は22円でつくられています。なんと原価率0.2%。

 

つまり10000円札紙幣は、物質そのものに価値のないお金なのです。

では、残りの9978円の利益を独り占めしているのは誰なのか?

 

 

 

日銀という「株式会社」です。

 

※日銀は民間団体であり、政府とは全く別機関なのです。

 

 

 

結論を急ぐと、国が作っているのは100円玉のようなコインであり、

10000円札のような紙幣を作っているのは銀行です。

そして通貨発行権を持っているのも、政府ではなく民間団体の銀行です。

 

 

 

この事実を踏まえると、国が借金をしているカラクリが見えてきます。

 

 

まず、コインは原価がかかるので、政府はコインを量産することはできません。

多少の水増し(純粋な金に異物を混ぜることで、コイン100枚分の金から120枚分のコインをつくること)はできても、

財政難の時に大量にお金を作ることが出来ないのです。

 

 

 

国がお金を作っているのだから、お金が足りないなら作ればいいじゃん。

という理論は、根本的に間違っていることがわかるでしょう。

 

 

 

コインを作るにはその分の材料(金銀銅)が必要なので、

政府は財政難になってもコインの水増しをするか(そんなこと今の時代出来ませんが)、

借金するか、増税するしか手立てを持っていないのです。

 

 増税はいつの時代も国民の反発を招きますので、多くの場合政府は借金を選択することになります。

 

そして政府にお金を貸しているのが日銀――銀行家です。

 

 

資本主義の構造理解で最も重要な鍵となってくるのは、

政治と金融は完全に分離しているということ。

 

 

もともとコインを作っているのは国なのに、そこからなぜ紙幣が生まれ、日常的に使われるようになったのか?

いつ誰が政治と金融を分離させたのか?

 

 

 

 

それを知るには歴史を読み解いていく必要があります。

キーになるのは、16世紀イギリスで生まれた「ゴールドスミス」の活躍です。

■資本主義構造のカギを握るゴールドスミスとは

 

ゴールドスミスとは、金・銀・銅といったコインが取引の主流になっていた時代に、その純度を測ることを業としていた人たちです。

wikipedia “Goldsmith

 

 

中央集権ができてから、富を持つ者(資産家)と持たぬものの二極化が始まりました。

資産家は、大量のコインをもちながら、ある悩みを抱えていました。

それは、コイン(金・銀・銅)というのは、量が増えると重くて持ち運びが出来ない、盗難の危険があること。

なので資産家たちはコインを持ち歩いたり家に保管するのではなく、

信用できる人に預かってほしいと思っていたのです。

 

 

 

ゴールドスミスは鋳造貨幣(コイン)の純度を図る事には絶対の権威を持っていたことと

それらを保管する巨大で堅牢な金庫を所有していました。

そしてそれが世間にも知られていたので、資産家たちからコインを預かり、

預かり証紙幣(預証の手形)という本人しか使えないの領収書を発行するようになります。

 

 

資産家は、大きな取引の時だけ金庫からコインをおろします。

そしてその取引相手もまた、大金を持つのはリスクになるので銀行に預けに来るようになります。

そうする内に

 

どうせお金を出してもまた預けるなら、わざわざ引き出す必要ないのでは?

 

というニーズが生まれ、預り証の名義を書き換えるシステムが誕生しました。

これが小切手の原型と言われています。

 

コイン=小切手=絶対的な信用=人々の共通価値となり、

 

資産家のコインの大半はもはや金庫から引き下ろされなくなりました。

金庫の85~95%のコインはねむっている状態に。

 

ゴールドスミスはここに目をつけます。

 

「お金あるのにこのまま置いておくの、もったいなくね?」

 

自然な流れとして、彼らは金庫にねむっている大量のコインを町の商人に貸しつけ、利子をとる融資ビジネスを開始しました。

商人としても、コインは持ち歩きたくないので紙の小切手で融資します。これが今の紙幣の原型です。

 

 

 

しかし、またゴールドスミスは気づきました。

実物のコインそのものではなく、信頼のある小切手という形で融資していたので

 

 

「結局、金庫のコイン動いてないやん」

と。

 

 

本来的に価値のあるコインは自分の手元にあるのに、原価のかからない紙の手形を刷って貸し出せば利子収入が入ってくる。

 

味を占めたゴールドスミスは、絶大な社会的信頼を盾にして

金庫にあるコイン以上の額をどんどん融資するようになっていきました。

こうして銀行が誕生します。

 

―――これはどう見ても、非合法であり詐欺であり横領の罪なのですが、

この時代は法整備もままなっておらず、金庫の中を見る監視役もいないので

実際に金庫にある金の価値をはるかに超えて手形を擦り続けることが可能だったのです。

 

さらに銀行は、預金者に逆に利子を与え

「使わないお金は手元に置いておくより、預けた方が安心安全だしお得だよね」という認識を社会に定着させ、

人々が銀行に預金するように誘導し、銀行の社会的信用を勝ち取っていきました。

だから人々から疑われて破産することもなかったのです。

 

現代の資本主義社会の基礎を作ったとされるマイヤー・アムシェルはこんな言葉を残しています。

 

Give me control of a nation’s money and I care not who makes it’s lows.

私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば誰が法律を作ろうとどうでもいい。

Mayer Amschel Rothschild

 

 

 

 

 

■そしてすり替えは起こった

 

次第に銀行は国や政府にも融資するようになります。

このころのイギリス政府は慢性的な財政難に悩まされていました。

 

銀行は、政府の弱みに付け込んで年利20%で貸し付けていたとのデータもありますが、

こうしてみると、銀行がどれだけの速度で指数関数的に富を増やしていったかは想像に難しくないですね。

 

世界の富の99%は、1%にも満たない銀行家の手元にある。

 

というのは誇張ではなく、むしろかなりオブラートに包んだ表現なのです。

 

 

国や政府を巻き込んでいった紙の小切手は、事実上価値のある紙幣として認知され、世間で広く使われるようになりました。

 

 

しかしどれだけ世に普及しても、銀行は未だ株式会社であり、紙幣は一般の民間企業が作るものに過ぎません。

信用が、まだちょっと弱い。

なので銀行は「この紙の手型に国のお墨付きがほしい」と思い始めます。

 

既に世間の富は銀行に一極集中しており、銀行家の立場は世の中で一番強くなっていましたし、

更にイギリス政府は財政が極限まで圧迫していたので、銀行は政府に対してこんな取引を持ち掛けます。

 

困ってるんだよね?ならお金はいつでも貸してあげるから、

 その代わりに私たちが作るこの紙の手形に国のお墨付きを頂戴な。

 でも君たち(政府)は紙幣づくりに関与は出来ないからね

 

 

――これが、成立しました。

つまり何が起こったかというと、

 

 

①銀行が作る紙の手型が国の正式な紙幣として認められ、銀行が紙幣発行権を独占するようになった。

②政府は、紙幣発行に関与できなくなった。

 

このようして、政治と金融は分離したのです。

 

 

だから政府は、財政難になったら増税するか借金するかしかないのです。

 

 

このイギリスの銀行の融資システムのモデルが世界中に展開し、

銀行が紙幣を、国がコインを作るという現在の形に至っています。

※北朝鮮などの社会主義よりの国では、国が銀行を管理しているところもありますので全てがそうだとは言いません。

 

 

政・金分離制度の歴史を紐解くと、この世界はごく少数の資産家が

その他大勢の大衆(政府・国民)をリードしている構造が浮き彫りになってきます。

 

 

 

この事実を私に教えてくれた企業家の友人は言いました。

 

「世界は椅子取りゲームのようなものだよ」

(そして椅子の数は極端に少ない。)

資本主義とマネーの構造はどれだけ深堀しても深堀しすぎることはありません。

 

「知らなかった」を言い訳にする無責任で無力(そして椅子には座れない)な大衆ではなく

「あるいはそうかもしれない」と常に疑問を抱き選択するリーダーとなれるよう、

学びながら堅牢な資産構築を目指していきましょう。

 

では今回は、資本主義社会の理解を深めるための鍵となる、

硬貨と紙幣の違い

・ゴールドスミスが世界の金融システムを創った歴史

 

についてお伝えさせていただきました。

ぜひご自分でも掘り下げて考えて、学びを深めていただければ幸いです。

 

 

今日はこのあたりで...。

ありがとうございました。

 

はしの。

 

PS.

たいへん有難いことに、最近読者の方から「教科書並みにわかりやすい!!」「目から鱗でした」というご感想を頂くと同時に、「どこで勉強してるんですか?」と聞かれることが増えました。

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小難しい話をした後は、空を見てぼーっとしたくなりますね。

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